住友林業の断熱性能について徹底的に調査しました。他の木造住宅ハウスメーカーと比較して、住友林業の断熱性能の特徴や強み、実際の施主の声を検証しました。以下に結果をまとめます。
私の見解では、住友林業の断熱材の性能は他の住宅メーカーと同等またはそれ以上であり、住友林業の住宅は寒いと感じることは少ないと思います。さらに、住友林業は地域に合わせて断熱性能を向上させるための選択肢を提供しており、その点で優れていると言えます。
では、その詳細について解説していきます。
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住友林業の木造住宅の優れた断熱性能とその秘密
住友林業の木造住宅は、優れた断熱性能を備えています。その秘密は、鉄よりも約440倍も優れた断熱性能を持つ木材を使用していることです。さらに、壁や天井、床など家全体を覆うように隙間なく断熱材を充填しています。
住友林業では、2020年9月にリリースされた360゜TRIPLE(トリプル)断熱によって、断熱性能が飛躍的に向上しました。特に断熱・気密仕様4・5・6・7地域では、高性能なグラスウール(高性能品)24Kを新たに採用しており、これにより断熱性能が大幅にアップしています。
1980年頃の家(旧省エネ基準)と比較すると、住友林業の木造住宅の壁は約5倍、天井と床は約7倍の断熱性能を持っています。この高い断熱性能により、外部の気温変化や風の影響を最小限に抑え、快適な室内環境を実現しています。
さらに、住友林業の木造住宅では、窓にはアルゴンガス入りの「Low-E複層ガラス」を採用しています。この特殊なガラスは、熱の伝わりを80%も低減するため、外部からの熱や冷気の侵入を抑え、室内の温度を一定に保つことができます。
これらの技術と素材の組み合わせにより、住友林業の木造住宅は優れた断熱性能を実現しています。快適な住環境を求める方にとって、住友林業の木造住宅は信頼できる選択肢となるでしょう。
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全国各地に住宅展示場があり、寒冷地でも対応している
住友林業は、全国各地に住宅展示場やモデルハウスが存在します。
北海道と東北地方に展示場があることから、寒冷地での断熱性能の重要性がうかがえます。この地域では、住宅の断熱性能が厳しく求められるため、住友林業は高性能な断熱材や気密性の向上を図った住宅を提案している可能性があります。
住友林業の住宅展示場がある地域
地方名 | 県名 |
北海道・東北 | 北海道・岩手県・宮城県・山形県・福島県 |
関東 | 茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県 |
北陸・信越 | 新潟県・富山県・石川県・福井県・山梨県・長野県 |
中部 | 岐阜県・静岡県・愛知県・三重県 |
近畿 | 滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県 |
中国 | 岡山県・広島県・鳥取県・島根県・山口県 |
四国 | 徳島県・香川県・愛媛県・高知県 |
九州 | 福岡県・熊本県・鹿児島県・佐賀県・大分県・長崎県・宮崎県 |
住友林業の住宅展示場が広範囲に存在することから、地域の気候や需要に合わせた断熱性能や快適性を追求した住宅を提供していることがうかがえます。それぞれの地域の特徴を踏まえ、住友林業は地域ごとのニーズに合わせた高品質な住宅を提案していると言えるでしょう。
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住友林業の断熱性能を検証する
住友林業の断熱性能を具体的に検証してみましょう。その優れた性能を明確に示すために、外皮平均熱貫流率(UA値)と熱抵抗値(R値)という指標を使用します。
外皮平均熱貫流率(UA値)の検証
外皮平均熱貫流率(UA値)は、建物の外皮(壁、屋根、床など)を通じて熱がどれだけ逃げるかを示す指標です。住友林業の木造住宅では、厳選された木材と隙間なく充填された断熱材により、外皮平均熱貫流率を効果的に低減しています。これにより、外部の気温の変化から室内をしっかりと守り、快適な室内環境を保つことができます。
住友林業は公式ホームページに、UA値を公開しています。
UA値は小さければ小さいほど、断熱性能が高いことを示しています。
住友林業の外皮平均熱貫流率(UA値)
省エネ1・2 地域断熱仕様 | 省エネ3 地域断熱仕様 | 省エネ4~7 地域断熱仕様 | |
地域例 | 北海道 | 東北 | 関東・近畿・九州など |
等級5 ZEH強化外皮基準 | 0.4 | 0.5 | 0.6 |
等級4 省エネルギー基準 | 0.46 | 0.56 | 0.75~0.87 |
UA値 | 0.36 | 0.40 | 0.41 |
省エネルギー基準は、建物や機器などのエネルギー使用効率を規定する基準です。これは、エネルギー消費の削減や環境への負荷軽減を促進するために設けられています。等級4は、より高い省エネルギー基準を満たすことを意味します。
また、ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)は、非常にエネルギー効率の高い住宅の基準です。ZEH強化外皮基準は、ZEHの外部の構造や断熱材、窓などの要素に関する基準のことを指します。ZEH強化外皮基準を満たすことで、住宅は高いエネルギー効率を持ち、冷暖房費用の削減や環境への負荷の軽減が期待できます。
住友林業の外皮平均熱貫流率(UA値)は、このどちらの基準もクリアしており、住宅性能表示制度の断熱等性能等級「ZEH強化外皮基準」を上回る高い断熱性能を実現しています。
他の木造住宅ハウスメーカーと比較してみましょう。
木造住宅ハウスメーカーの外皮平均熱貫流率(UA値)比較
ハウスメーカー名 | UA値 |
一条工務店(i-smart) | 0.25 |
アイフルホーム(高気密高断熱仕様) | 0.32 |
タマホーム(大地の家) | 0.37 |
三井ホーム(標準仕様) | 0.39 |
住友林業(標準仕様) | 0.41 |
セキスイハイム(木質系グランツーユー) | 0.46 |
ヤマダホームズ | 0.50 |
基準値(建築物省エネ法5.6) | 0.87 |
住友林業の住宅は、優れた断熱性能により、外皮平均熱貫流率(UA値)を低く抑えています。標準仕様では、具体的な数値は0.41 W/m²K以下であり、他社と比較しても優れた性能を持っています。
実際に住んでいる施主からは、こんな声がありました。
【住友林業Ua値】0.34 W/㎡・Kでした
出典元:tomo @家アカ @myhome_td|午後11:55 · 2023年3月19日
残念ながら断熱等級7には届かず!ですが
等級7〈0.26〉
我が家〈0.34〉
等級6〈0.46〉
なので、等級6.5より少し良い感じにして頂けました!
住友林業で意匠性譲らず南面窓たっぷりでこのUa値、とっても嬉しいです
見る限り、寒冷地にお住まいで0.34のUA値はかなり高いです。
こういった寒冷地仕様の住宅では、高い性能が期待できます。住友林業の寒冷地仕様住宅は、断熱材の厚みや断熱性能を強化しています。これにより、より優れた外皮平均熱貫流率(UA値)が達成され、冬期の暖房効果が向上します。
熱抵抗値(R値)の検証
熱抵抗値(R値)は、建物や材料の断熱性能を表す指標です。簡単に言えば、R値は熱の通り道を阻む能力を示しています。
具体的には、R値が高いほど断熱性能が優れており、外部からの熱の流入や室内からの熱の逃げを抑える効果があります。R値は材料の厚さや熱伝導率によって決まります。一般的には、同じ材料でも厚みが大きければR値が高くなります。
住友林業は、地域ごとに断熱仕様を変えているため、数値がそれぞれ異なってきます。
熱抵抗値は、熱抵抗値(R) = 厚さ(d) / 熱伝導率(k)で計算されます。それぞれ計算してみていきましょう。
省エネルギー地域区分 4~7地域の場合(熱抵抗値の単位:㎡・K/W)
断熱材の場所 | 断熱材 | 厚さ (mm) | 熱伝導率 (W/m・K) | 熱抵抗値 (㎡・K/W) | 基準値 (㎡・K/W) |
天井 | 高性能グラスウール24K | 210 | 0.035 | 6.0 | 4.0 |
壁 | 高性能グラスウール24K | 105 | 0.035 | 3.0 | 2.2 |
床 | 押出ポリスチレンフォーム | 100 | 0.032 | 3.1 | 2.2~3.3 |
合計 | 12.1 | 8.4~9.5 |
省エネルギー地域区分 3地域の場合(熱抵抗値の単位:㎡・K/W)
断熱材の場所 | 断熱材 | 厚さ (mm) | 熱伝導率 (W/m・K) | 熱抵抗値 (㎡・K/W) | 基準値 (㎡・K/W) |
天井 | 吹込用セルローズ ファイバー25K | 300 | 0.04 | 7.50 | 4.0 |
壁 | 高性能グラスウール24K | 105 | 0.035 | 3.00 | 2.2 |
床 | 押出ポリスチレンフォーム | 100 | 0.032 | 3.13 | 3.3~5.2 |
合計 | 13.63 | 9.5~11.4 |
省エネルギー地域区分 1・2地域の場合(熱抵抗値の単位:㎡・K/W)
断熱材の場所 | 断熱材 | 厚さ (mm) | 熱伝導率 (W/m・K) | 熱抵抗値 (㎡・K/W) | 基準値 (㎡・K/W) |
天井 | 吹込用セルローズ ファイバー25K | 360 | 0.04 | 9.00 | 5.7 |
壁 | 高性能グラスウール28K | 105 | 0.033 | 3.18 | 3.3 |
床 | 押出ポリスチレンフォーム | 100 | 0.032 | 3.13 | 3.3~5.2 |
合計 | 15.31 | 12.3~14.2 |
地域区分1~7までの熱抵抗値を算出しました。それぞれの基準値と比べてみても、住友林業の熱抵抗値は基準値を上回っています。
住友林業の各省エネルギー地域区分ごとの熱抵抗値(熱抵抗値の単位:㎡・K/W)
断熱材の場所 | 1・2地域 | 3地域 | 4~7地域 |
天井 | 9.00 | 7.50 | 6.0 |
壁 | 3.18 | 3.00 | 3.0 |
床 | 3.13 | 3.13 | 3.1 |
合計 | 15.31 | 13.63 | 12.1 |
ここから、他社の木造住宅ハウスメーカーと比較していきます。
使用する熱抵抗値は、4~7地域の標準仕様にします。
木造住宅ハウスメーカーの熱抵抗値(R値)の比較 地域区分4~7
断熱材 の場所 | 住友 林業 | 三井 ホーム | 一条 工務店 | 積水 ハウス (木造) | トヨタ ホーム | 基準値 | 平均値 |
屋根または天井 | 6.00 W/㎡・K | 5.16 W/㎡・K | 7.90 W/㎡・K | 5.26 W/㎡・K | 3.16 W/㎡・K | 4.0~4.6 W/㎡・K | 5.26 W/㎡・K |
壁 | 3.00 W/㎡・K | 3.68 W/㎡・K | 6.00 W/㎡・K | 2.63 W/㎡・K | 2.63 W/㎡・K | 2.2 W/㎡・K | 3.46 W/㎡・K |
床または基礎 | 3.13 W/㎡・K | 2.58 W/㎡・K | 4.73 W/㎡・K | 2.86 W/㎡・K | 1.67 W/㎡・K | 2.2~3.3 W/㎡・K | 3.05 W/㎡・K |
合計 | 12.13 W/㎡・K | 11.43 W/㎡・K | 18.64 W/㎡・K | 10.75 W/㎡・K | 7.46 W/㎡・K | 8.4~10.1 W/㎡・K | 11.77 W/㎡・K |
熱抵抗値は、より高い値が断熱性能が高いことを示します。データによれば、住友林業の熱抵抗値は他のハウスメーカーと比較して一部の部位で高いことが示されています。
屋根または天井の場合、住友林業の熱抵抗値は6.00 W/㎡・Kであり、他のハウスメーカーと比較しても高い値です。同様に、壁や床または基礎の場合でも、住友林業の熱抵抗値は他のハウスメーカーよりも高い傾向が見られます。
さらに、合計の熱抵抗値を見ると、住友林業の値は12.13 W/㎡・Kであり、他のハウスメーカーよりも高いことがわかります。
これらの結果から、住友林業の木造住宅は断熱性能が高く、熱の逃げやすさを防ぐ効果があると考えられます。高い熱抵抗値は、冷暖房効果を高め、エネルギー効率を向上させることにつながります。また、快適な居住環境を提供するためにも重要な1つの指標です。ぜひ参考にしてみてください。
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住友林業の施主の声から断熱性能を検証する
ここまで、住友林業の外皮平均熱貫流率(UA値)と熱抵抗値(R値)について、数字を用いて比較し、検証してきました。次に、実際に住友林業で家を建てた施主の意見を参考にしながら、住友林業の断熱性能を検証していきます。
インターネット上では、ネガティブな意見とポジティブな意見、また賛否が分かれています。たとえば、Twitterでも断熱性能に疑問を持つ声を見ることがあります。
そっかぁ住友林業は断熱性能が弱いのか…
出典元:すーちゃん @suuuuuuuuchann|午前0:50 · 2022年1月27日
とあるHMいったときに、 「住友林業はBFの部分に断熱が入ってないので寒い(暖かくはない)」と言われたのですがどうなんだろ
出典元:こちゃ│家づくりの情報集め @kocha_housing|午後3:57 · 2022年4月11日
その一方で、快適に過ごせているという施主の満足している声も見ることができます。
家建て替えて思いましたが25年前の家(住友林業施工)と比べると暖かい。だけど寒いものは寒いです。※ua値0.48 エアコン20度設定 ストーブ併用しなくても暖かいのは凄い。
出典元:超ノリスケ/住友林業/34坪総二階の家@__ni7__|午後10:50 · 2022年12月20日
住友林業のおうち、リビングは床暖あって南向きだから、床暖だけで暖かいくらいポカポカ
出典元:すみこりん@住友林業(静岡移住)@sumikorin01|
けど北玄関なので、玄関や廊下が寒い
住友林業の家に住んだ感想【実家との比較】
出典元:びび@住友林業ブログ@bibi_koukai0|午後9:20 · 2019年11月20日
底冷えしにくい
断熱性が高い
乾燥しやすい
微妙に寒い
上記の口コミを見ると、住友林業の断熱性能は一般的に高く評価されているものの、一部箇所や特定の条件下では微妙に寒さを感じることもある可能性があると言えます。また、窓の開閉によって室内の温度が影響を受けることや、寒冷地仕様であるために厳しい環境での性能が求められることも示唆されています。
ここからは、住友林業で家を建てた施主のブログから抜粋して、検証していきます。
断熱性能に満足しつつも、温熱環境に課題あり
「kikorist夫婦」は、東京都在住の30代のご夫婦です。彼らは2020年12月に住友林業と契約をし、2021年11月には新しい邸宅を引き渡しを受けました。邸宅のコンセプトは、使い勝手を第一に考えられたシックでモダンな落ち着ける空間です。
「kikorist日誌」というブログは、kikorist夫婦が住友林業で注文住宅を建てる過程や、家づくりのこだわりポイントを発信・紹介するために立ち上げられました。住友林業を検討中の方々だけでなく、これから家づくりを始めるすべての方々に対してわかりやすい情報を提供することを目指しています。彼らのブログを通じて、家づくりに関する貴重な情報やヒントを得ることができるでしょう。
出典:kikorist日誌kikorist夫婦例住友林業の注文住宅に1年間住んでみて、断熱性能には満足しているものの、敷地状況に不満を感じています。
部屋の温度変化は少なく、エアコンや床暖房が必要です。夏は涼しく、冬は暖かいというわけではなく、日射コントロールの課題があることも影響しています。
狭い敷地では軒の出が制約され、日射遮蔽が難しいため夏の温度上昇が大きくなります。また、隣家との距離によって冬の日差しが室内に届かず、温度差が生じます。フロアや季節によって快適性に変化があります。
これらの点を考慮しながら、彼らは1年間の経験を通じて断熱性能に満足しているものの、改善の余地があると感じています。
その他にも、リビング階段を採用したことで冬の暖房熱が逃げてしまったことを上げており、間取りによる断熱環境に不満が残るようですが、断熱性能にはおおむね満足しているようです。
快適な真冬を過ごせる理想の住まい
きのぴーさんは、チューモンズーというサイトを運営しています。彼は家づくりの情報を中心に発信しており、注文住宅の業界で6年間の経験を持ち、さらに住友林業で自分のマイホームを建てたことから得た知識をフルに活用しています。彼のブログは4年半以上にわたり運営され、500記事以上の情報を提供しています。きのぴーさんのブログは、役立つ情報が満載であり、多くの人々にとって貴重な情報源となっています。
住友林業の家に2021年11月から住んでいるそうですが、入居1年目の感想を教えてくれています。
出典:チューモンズーきのぴー真冬の住友林業の家は非常に暖かく、室内の暖房効果は素晴らしいです。断熱性能の高さを実感しながら生活しています。
床暖房の効果も素晴らしく、エアコンの暖房を一度も使用していません。窓の配置にも工夫があり、寒さを感じにくくしています。大きな窓は南側に設け、日差しが差し込むため冷気を防ぎます。全館空調ではなく各部屋を暖房機器で暖める仕様で、効率的な間取りと冷暖房器具の選択により快適な環境を実現しています。
間取りにも配慮し、あらわし梁を活かした天井デザインや便利な動線を作りました。個々の要素を考慮しながら、真冬でも暖かく過ごせる住友林業の家をおすすめします。
きのぴーさんは、冬の暖かさに満足し、快適に生活ができているようです。
標準仕様でも快適、ただし真冬は暖房なしでは寒い
HYGGE HOME(ヒュッゲホーム)は、宝矢みつおさんがブログ主の共働き夫婦32歳の住宅建築体験を通じて紹介するサイトです。住友林業の家を2022年10月に新築し、親子3世帯での生活を送っています。宝矢さんは住友林業のファンであり、20年以上の経験と知識を活かして家づくりに関する情報を提供しています。このサイトは、家を建てる方々の悩み解決に役立つ情報を発信しています。
住友林業の家(ビッグフレーム構法)は寒いのか?について教えてくれています。
出典:HYGGE HOME宝矢 みつお住友林業の家は標準仕様でも十分に暖かく、特に断熱対策をしなかったため真冬は暖房機器なしでは寒かったです。しかし、20年前の実家に比べて明らかに断熱性は良くなっています。
温暖地では断熱性は充分だと感じますし、BF構法の家は標準設定でも高い断熱性能を持っています。また、大開口・大空間の特長を保つために断熱対策をしなかった理由もあります。住友林業の家づくりは信頼できると感じますが、寒がりの方はさらに断熱性を高めることも検討してください。
標準仕様でも十分に冬の暖かさはキープできているようですが、あえて断熱対策をしなかったことで真冬は暖房器なしでは寒いとおっしゃっています。しかし、住友林業の家には満足している様子です。
デザイン重視で大きな窓があり、寒さを感じる
「けむしの夢」こと、うりしゃんさんは、男性目線で日常の出来事を綴るブログを運営しています。彼は2021年に住友林業の建売住宅を購入し、その経験や情報をブログでシェアしています。
ブログでは住んでみた家は寒いとのことでした。
出典:うりしゃんのブログけむしの夢住友林業の家は大きな窓が多く、寒さが入り込みやすいため寒いと感じています。ただ、暖房やストーブを使用すればすぐに暖かくなります。
住友林業自体は悪くなく、私たちの暖かさへの配慮が足りなかったと反省しています。他のお家では空調を使わずに20度以上を保てるのが羨ましいです。とにかく、私たちの家は寒い状態で、12月までは暖房を使わずに過ごしていました。
エアコンや床暖房なしだと肌寒さを感じるが、快適な家
nebelbankさんは男性で、すみりんの注文住宅で狭小住宅を建てるブログを運営しています。彼は自身が住んでいる敷地面積約22坪の家について情報を提供しており、ブログではハウスメーカーの選定から住み始めてからの経験や今後の計画などを紹介しています。
ご自宅の家は寒いのかどうか検証されていて、人によって感じ方は違えど寒くなく快適とのことです。
出典:すみりんの注文住宅で狭小住宅を建てるブログnebelbank我が家は住友林業の注文住宅(BF工法)で、断熱性能はUA値0.61です。室内の温度は一定で、暖かいとは言えませんが、寒いとも感じません。トイレや浴室は少し冷えるものの、全体的には快適です。エアコンや床暖房を利用すると暖かさを感じますが、点けていないと肌寒さを感じることもあります。ただし、個人の感覚によるもので、家族によって感じ方は異なるかもしれません。
快適な新居での寒い季節―暖かさと快適なお風呂の驚き
じゃいくんさんは、関西出身の30代後半の男性で、少し都会から離れた東京都下某所にお住まいです。彼は住友林業の2階建てで、延床面積約28坪の家を建てることになりました。特筆すべきは、じゃいくんさんが家づくりを始める際には事前の知識がまったくなかったということです。このことが後になって後悔することが増えていく原因となりました。
じゃいくんさんは、自身の後悔を隠さずにブログでさらけ出し、家づくりの記録を書き綴っています。彼のブログは、事前知識ゼロからスタートした経験を通じて、他の人たちにも家づくりに挑戦する際の参考になるような内容となっています。
記事では、引き渡しから引っ越して10日経過したところでの寒さについて紹介してくれています。
出典:事前知識ゼロで注文住宅に挑むじゃいくん新居に引っ越してからの寒い季節の感想をお伝えします。以前のアパートよりもずっと暖かく、エアコンなしで過ごせるほどです。夜も毛布で十分で、寒さで眠ることもありません。また、お風呂も驚くほど快適で、お湯が冷めにくくて感動しました。窓からの結露もほとんどなく、断熱性能が素晴らしいことを実感しました。新居の後悔ポイントもありますが、それ以上に快適さに感謝しています。
寒さと乾燥を感じなくなった2年目の冬
びびさんは、びびブログを運営している方です。彼女は家づくりの経験から、先輩ブロガーの記事に助けられたことに感謝し、恩返しとしてブログを書くことを決めました。そして、家系ブログを盛り上げるために、家づくりを検討している人々に役立つ情報を提供するための団体「家づくりを検討する会」を立ち上げ、その会長として活動しています。
そして、びびさんは2019年に住友林業で26坪の平屋を建てられました。彼女は20代で住友林業の家を建てた経験を持ち、2回目の冬を迎えた現実的な感想を共有してくれています。
出典:びびブログびび間取りにも配慮し、あらわし梁を活かした天井デザインや便利な動線を作りました。個々の要素を考慮しながら、真冬でも暖かく過ごせる住友林業の家をおすすめします。
2年目の冬に思ったことは、そこまで寒くないということでした。1回目の冬に比べて、寒さと乾燥を感じなくなったのかもしれません。私は寒さ対策を行いました。具体的な対策としては、換気の強さを「強」から「弱」に調整し、換気システムの給気口のメモリを全て1に設定しました。また、加湿も行いました。
2年目の冬は、1年目の冬よりも暖房が効きやすいと感じました。1年目の冬は暖房がうまく効かなかったのですが、2年目の冬は暖房が効きやすいような気がしました。実際に、20畳のLDKを200Vの大容量エアコンでしっかりと暖めることができました(2年目の冬では)。1回目の冬は、乾燥が気になってエアコンを充分に稼働させていなかったかもしれませんが、2年目の冬ではそれが改善されました。
以上のように、複数の住友林業の家を建てた施主のブログから、実際に住んでみた感想を紹介しました。ほとんどの施主は、断熱性能に対して不満を抱えてはいないようです。100%満足ではないものの、快適に過ごせているという声があります。
このような声を踏まえると、住友林業の家においても快適な室内環境を実現するためには、施主自身の配慮や対策が必要とされていることがわかります。断熱性能は十分であり、暖房やストーブの効果も高いと評価されていますが、窓の冷気対策や適切な温度調節など、施主自身が暖かさを確保するための工夫が求められるようです。
今後住友林業の家を建てる予定の方々には、施主の経験談を参考にしながら、暖かく快適な住まいを実現するための工夫をすることをおすすめします。適切な断熱材の選択や窓の対策、効果的な暖房の活用など、自身の家づくりにおいて大切なポイントを押さえることで、より満足度の高い住環境を実現できるでしょう。
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断熱性能は職人の腕で変わる
住友林業の住宅は一般的に高い断熱性能を持っており、多くの施主が満足しています。しかし、一部の人々には寒さなどの不満が存在します。この不満の理由について、一級建築士でありホームインスペクターでもある市村博氏と市村崇氏は、著書の中で次のように指摘しています。
断熱材の性能に関しては、熱還流率とか抵抗値とか、各社ホームページで謳っていますが、それは材料自体の数字でしかないんですね。本題は、現場でそれをどうやっておさめているか。
断熱材自体の性能よりも、隙間なくきちんと施工されているかどうか。
出典:家を建てる前に読む!絶対にしくじらないハウスメーカー選び
建築現場のプロたちは、中立的な立場から観察し、指摘と修正を行ってきました。彼らは断熱工事において、断熱材の完全な詰め込みと連続した防湿層の設置が不可欠であると明確に述べています。これらの要素は重要なポイントとされています。
では、住友林業の断熱施工調査をしている様子を見ながら確認していきます。
以下の写真では、天井ダクト周りの断熱材の不足が明らかになっています。素人目にも大きな隙間が見受けられます。このような問題は、住友林業に限らず、他のハウスメーカーでも設備や配線の周辺に集中して発生することがよくあります。
またこちらの住友林業のお宅の例では、赤外線サーモグラフィカメラを使用して断熱不良をチェックすると、断熱材の充填箇所に隙間が存在することが明らかになります。
家の性能が高くても、現場の職人の意識や技術が低いと、こうした隙間が生じてしまい、断熱効果が低下してしまうことがあります。大事なポイントは、施工段階での注意と品質管理です。
以下の例は、住友林業の家での断熱施工がしっかりと行われていることを示すものです。サーモグラフィカメラを使用した断熱検査では、問題の指摘箇所がなく、施工が確実に行われていることが確認されました。
同じ住友林業の家でも、現場の断熱検査をすると品質に差が生じることがあります。通常、大工が主に断熱材の施工を行いますが、正しい知識がないまま行うと問題が生じることもあります。
このような現場での施工ミスを防ぐためには、第三者のハウスインスペクターを雇ってプロの目による指摘を受けるか、品質管理が安定している他のハウスメーカーを選ぶことが重要です。また、工場での生産により品質を確保する手法もあります。
これらの対策を講じることで、より確実な断熱施工と高品質な住宅を実現できるでしょう。
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住友林業の断熱性能のまとめ
住友林業の断熱性能について徹底的な調査を行いました。結果をまとめると、他の木造ハウスメーカーと比較しても、標準仕様の断熱性能でも快適な生活を送ることができるレベルにあります。
ただし、地域の気候条件や個人の感覚によっても評価が異なることを考慮する必要があります。さらに、現場の施工技術の差も影響を及ぼします。これらの要素を踏まえた上で、自身の家の断熱性能をどの程度高めるか、現場でのチェック体制をどのように強化するかを考えていく必要があります。
お風呂のリフォームで冬も快適!断熱効果アップのポイント
寒い季節、特にお風呂場での冷えを感じやすいですよね。家全体の断熱も重要ですが、まずはお風呂の断熱から始めてみませんか?
床材シートの貼り付け
お風呂のリフォームでは、床材シートの貼り付けがおすすめです。そのメリットは二つあります。
転倒防止
床材シートを使うことで、転倒リスクを最小限に抑えることができます。クッション性があり、滑りにくい素材を選ぶことで、家族全員の安全を確保しましょう。
冷えを感じない浴室
断熱性の高い素材を使用すれば、浴室内の冷えを感じにくくなります。特に冷たい季節には足元の冷えを軽減し、入浴を快適にします。
浴室乾燥機の設置
次に、浴室乾燥機の設置がおすすめです。
寒い季節の快適な入浴
浴室乾燥機を利用することで、寒い季節でもお風呂内を暖かく保つことができます。入浴前にお風呂場を温め、快適なバスタイムを楽しんでください。
湯はりと浴室暖房の連動
冬場には湯はりと浴室暖房を連動させ、リビングとの温度差を解消。ヒートショック対策にもなります。
お風呂のリフォーム専門家に相談
お風呂のリフォームは専門家に相談するのが一番です。お風呂のリフォーム屋さんでは、即日解決!見積り・相談・点検が無料です。相見積もりもOK!自社施工なのでコストも抑え、大手にも負けない価格と品質で提供しています。
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