一条工務店の坪単価を調査しました。結論から先に金額感をざっくりとお伝えすると、一条工務店の坪単価は、79万円程度からスタートします。
しかし、実際には標準仕様で建てる場合でも、さまざまな要素やオプションの追加によって金額が変動します。一条工務店は最初からモデルハウス仕様が標準仕様となっているため、理想の家を標準仕様で実現することができますが、それ以外にも魅力的な商品やサービスがあるため、実際の坪単価はもっと上がる可能性があります。
ここからは、一条工務店の坪単価について具体的に紹介していきます。これから一条工務店を検討中の方はご自身の希望や予算に合わせたプランを検討してみましょう。
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一条工務店の特徴と選ばれる理由
一条工務店はなぜ選ばれているのか?その3つの理由について紹介します。
最初からモデルハウス仕様が標準仕様
一般的なハウスメーカーのモデルハウスはハイグレードな仕様が多く、同じような家を標準仕様で建てることは難しい場合があります。しかし、一条工務店ではモデルハウス見学に行って憧れた家を標準仕様で実現することができます。モデルハウス仕様が標準仕様という点は、多くの人々にとって魅力的であり、自分の理想の家を手に入れることができる選択肢として選ばれる理由です。
工場生産率80%の安心安全のクオリティ
一条工務店は自社グループ工場でほとんどの断熱材、窓、クローゼットなどを生産しています。これにより、高精度に組み立てられた部材を使用して家を建てることができます。現場施工ではできない作業までを工場で行うことで、天候や大工の技術による品質のバラつきを最小限に抑えることができます。また、一条工務店の工業化住宅工場は世界ナンバー1の規模であり、ギネスブックに認定されるほどの施設です。これらの要素が組み合わさって、安心で安全なクオリティを提供できるという点が選ばれる理由です。
宣伝活動をほとんど行わずに評価される性能と受賞歴
一条工務店はCMなどの宣伝活動をほとんど行わずに年間1万件の住まいを建てています。その理由は、自社内で数多くの実験を繰り返し、高性能な住まいを提供しているからです。その高い性能は評価され、省エネ大賞やハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー大賞など、数々の賞を受賞しています。また、グッドデザイン賞などデザイン面でも評価されています。これらの受賞歴や評価された性能により、多くの人々から選ばれる理由となっています。
これらの特徴と選ばれる理由により、一条工務店は多くの人々から支持されています。
そのため、一条工務店で家を建てることが向いているのはこんなひとです。
一条工務店の特徴と選ばれる理由により、多くの人々から支持されています。以下は一条工務店で家を建てるのに向いている人々の特徴です。
反対に、一条工務店が合わないのでやめておいた方がいい人の特徴も紹介します。
一条工務店は、独自の設備を標準として採用しているため、住宅設備の選択肢が限られています。他のメーカーの設備を選択したいという希望には応えられませんし、間取りにも一条ルールに従う必要があります。これにより、自由な間取りやデザインを追求したい方には制約が多いかもしれません。また、一条工務店の価格はやや高めであり、地盤改良費などの追加費用も考慮する必要があります。そのため、予算に制約のある方にとっては他の住宅メーカーや工務店に比べて費用が高く感じるかもしれません。
これらの要素から、自由度や多様性を重視し、設備や間取りにこだわり、予算に制約のある方にとっては一条工務店は最適とは言えないかもしれません。
以上の要素を参考に、自分自身に当てはめるとピッタリと合うハウスメーカーなのかどうかをか考えてみてください。
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一条工務店の坪単価は79万円から
建築費用の総額を事前に把握することは、注文住宅を購入する際に重要です。信頼されている住宅メーカーである一条工務店においても、気になるのはその坪単価の具体的な価格帯です。
一条工務店の坪単価について、様々なサイトが情報を提供していますが、その金額の紹介はバラバラです。それぞれのサイトで独自のアンケートを取っているため、ばらつきがあるようです。そこで、大手検索エンジンを利用して、「一条工務店 平均坪単価」と検索した結果、上位10サイトに公開されている平均坪単価を収集してみました。
以下は、一条工務店を紹介する10サイトの平均坪単価の幅です。
一条工務店を紹介する10サイトの平均坪単価
参照元サイト | 平均坪単価の幅 |
お家のいろは | 55万円~140万円 |
おうちパレット | 50万円~90万円 |
Liv-up不動産売買コラム | 55万円~85万円 |
不動産売却マイスター | 68万円 |
THE ROOM TOUR | 60万円〜75万円 |
くらしプラス | 70万円 |
理想のおうち | 82万円 |
チューモンズー | 65万円 |
住まいのLifeコンシェルジュ | 50万円〜90万円 |
マイナビニュース | 108万~152万円 |
これらのサイトから得られた情報を集計すると、一条工務店の平均坪単価は約79万円程となります。
ただし、個々のサイトによって価格帯にばらつきがあることを考慮し、実際の建築プロジェクトにおいては詳細な見積もりが必要です。ひとまず79万円の金額を参考にして、坪数ごとの一条工務店の本体工事費と建築増額を計算してみます。
各坪数ごとの一条工務店の本体工事費と建築総額(坪単価 79.0万円計算)
延床面積の坪数 | 本体工事費 | 建築総額 |
25坪 (約83㎡) | 1,975万円 | 2,633万円 |
30坪 (約99㎡) | 2,370万円 | 3,160万円 |
35坪 (約116㎡) | 2,765万円 | 3,687万円 |
40坪 (約132㎡) | 3,160万円 | 4,213万円 |
45坪 (約149㎡) | 3,555万円 | 4,740万円 |
50坪 (約165㎡) | 3,950万円 | 5,267万円 |
他社の木造住宅メーカーとの比較をして、本体工事費を見ていきます。
本体工事費とは、その名の通り、建物自体に関連する費用のことです。庭や駐車場など、建物以外の要素にかかる費用は含まれていません。通常、一般的な広告や情報において、注文住宅の価格や坪単価が提示される際、これらは主に本体工事費を指していることが多いです。
各坪数ごとの木造住宅ハウスメーカー 本体工事費
延床面積の坪数 | 一条工務店 | 三井ホーム | 住友林業 |
平均坪単価 | 79.0万円 | 109.7万円 | 104.3万円 |
25坪 (約83㎡) | 1,975万円 | 2,743万円 | 2,608万円 |
30坪 (約99㎡) | 2,370万円 | 3,291万円 | 3,129万円 |
35坪 (約116㎡) | 2,765万円 | 3,840万円 | 3,651万円 |
40坪 (約132㎡) | 3,160万円 | 4,388万円 | 4,172万円 |
45坪 (約149㎡) | 3,555万円 | 4,937万円 | 4,694万円 |
50坪 (約165㎡) | 3,950万円 | 5,485万円 | 5,215万円 |
ハウスメーカーの平均坪単価で比較すると、一条工務店は比較的リーズナブルといえます。
そして、次に考慮すべき点は建設総費用です。建設総費用には建物本体のコストだけでなく、地盤調査や基礎工事、外装工事などの様々な費用も含まれます。
各坪数ごとの木造住宅ハウスメーカー 建築総額
ハウスメーカー | 一条工務店 | 三井ホーム | 住友林業 |
平均坪単価 | 79.0万円 | 109.7万円 | 104.3万円 |
25坪 (約83㎡) | 2,633万円 | 3,657万円 | 3,477万円 |
30坪 (約99㎡) | 3,160万円 | 4,388万円 | 4,172万円 |
35坪 (約116㎡) | 3,687万円 | 5,119万円 | 4,867万円 |
40坪 (約132㎡) | 4,213万円 | 5,851万円 | 5,563万円 |
45坪 (約149㎡) | 4,740万円 | 6,582万円 | 6,258万円 |
50坪 (約165㎡) | 5,267万円 | 7,313万円 | 6,953万円 |
実際に建物を建てる際の費用は、建物の床面積や設備の内容によって大きく異なります。しかし、このような計算を通じて、大まかな本体工事費や総建築費用を把握することで、予算感をつかみ、適切なプランを選択することが可能となります。
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一条工務店の坪単価は低めだった!その理由とは・・・?
一条工務店の坪単価が安い理由は、広告宣伝費をかけずに集客できていることに加え、独自の手法による内製化にその秘密があります。
彼らはキッチンや収納などの設備、窓や断熱材など、多岐にわたる高品質な製品を自社グループで開発・生産しています。これにより、市場に出回らない高性能な部材を手に入れることができるし、既製品を仕入れるよりもコストを抑えることができます。
自社グループ工場は、一条工務店の考え方である「より良い住まいを納得いただける価格でご提供する」という目標を達成するために拡充されています。彼らの施設は総合的に住宅の部材やユニットを製造する最大の工業化住宅工場となっており、品質を高めながらあらゆるコストを軽減して製品を提供しています。
工場生産による利点は、現場施工よりも施工精度のバラツキを防ぎ、安定したクオリティを維持するだけでなく、効率化によるコストダウンが可能という点です。これによって、彼らは高品質な住宅をよりリーズナブルな価格で提供することができるのです。
その結果、一条工務店は自社グループで製品を開発・生産する内製化の手法によって、高品質な住宅を比較的安価に提供することができるのです。坪単価を抑えながらも、顧客に納得のいく住まいを提供する彼らの姿勢は、多くの人々に支持されています。
一条工務店は坪単価が低いけど、満足度は高い?
一条工務店は効果的なコストマネジメントを実施しています。施工プロセスや部材の最適化を図り、コストを削減することに成功しています。
しかし、一条工務店のサービス品質については、どうでしょうか。品質面に対する評価は、オリコンの調査結果を参考にすることができます。施主の声を分析した結果、住宅性能と営業担当者の対応の良さに関して高い評価が得られています。
30代・女性担当の方が本当にいい方で連絡もまめで質問などに丁寧に答えてくれる姿勢が信頼できてよかった。実際に住んでみて地震の揺れを感じにくくなって安心感もある。
40代・女性高気密高断熱でとにかく快適。担当さんも親切だし何年経っても顔を出してくれたりして「建てて終わり」ではない。アフターサービスもしっかりしている。
出典:オリコン ハウスメーカー 注文住宅満足度ランキングの口コミ40代・男性営業担当者、設計担当者の知識・提案力が豊富なこと。土地選びまで親身に相談に乗ってくれたこと。工場見学ツアーで機能や設備を体感できたこと。
では、ここからはさらに一条工務店で家を建てた施主のSNS投稿やブログの内容から、一条工務店の坪単価に対する評価や評判を検証していきます。
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一条工務店で建てた施主の声
SNSで一条工務店の坪単価に対する評価を調査すると、賛否両論という感じで分かれます。
C値が低いのって一条工務店なんだー。でも坪単価べらぼうに高いんだよな…
出典:みほ @cocoa2506|午前10:05 · 2015年8月25日
一条工務店って坪単価高いよね
出典:こーみ @mi0_0lk|午後10:13 · 2020年6月29日
坪単価は高いけど、性能に満足している声もあります。
一条工務店良いですよ! 確かに坪単価は高いけどそれなりの価値はあるかと
出典:COZY=CAR+WATCH @mgr0419|午後9:35 · 2020年6月20日
ですね〜その点一条工務店は今の所全ての条件クリアしてて、自社で製造したトリプルガラス樹脂サッシやお風呂太陽光パネル蓄電池キッチンや断熱材などのほぼ全ての建材が標準仕様なので坪単価が少し高いのも納得です
出典:ダイソン@注文住宅建てようとしている @dyson2520|
外観や中の作りが似たような感じになるので少しオシャレ寄りの妻は少々渋っています
僕は機能性重視で一条工務店で建てました 坪単価はちょっと高いですが、メンテナンスや耐震等級3であったり後々の安心感はあります!
出典:えとら @Atracks2525|午前0:27 · 2022年5月9日
売電は年20万近くあって電気代よりういてます
蓄電池は電気消費抑えたり、もしもの時には安心ですが高いので考え方次第かなと思います。
皆さん坪単価は高いと感じているようですが、高い住宅性能に満足している投稿が散見されます。ここからは、一条工務店で家を建てた施主のブログ内容から、坪単価に対する意見を抜粋していきます。
施主の例:赤兎馬(後悔しない家づくり応援!一条工務店i-smartブログ)
赤兎馬(せきとば)さんは、静岡県在住で一条工務店のi-smartに住んで5年以上が経過した方です。夫婦ともに働く会社員であり、40代にして新しい住まいを購入されました。彼の住まいは4LDK(約33坪)で、吹き抜けが特徴的です。モダンなデザインがテーマであり、小さな書斎を持つ生活を楽しんでいます。
ブログ記事では、ネット情報の坪単価を目安に金額感をイメージしていたようですが、実際には予算オーバーしてしまった体験について紹介してくれています。
出典:後悔しない家づくり応援!一条工務店i-smartブログ赤兎馬
(せきとば)一条工務店のi-smart(アイスマート)の目安の坪単価は一般的に76万円とされていますが、実際に我が家の建物であるi-smartⅡの総額から逆算してみると、坪単価は90.4万円になりました。
その理由は、オプション代による影響です。具体的には、ハイドロテクトタイルの外壁張りや太陽光システムなどの追加オプションを考慮すると、坪単価が大きく変動することがあります。
坪単価はインターネット上でよく目にする参考値だけでなく、追加オプションの存在も考慮に入れる必要がありますので、注意が必要です。また、家づくりには建物代だけでなく土地代や外構、その他の諸費用も加味する必要があります。これらの要素を総合的に考慮することで、より具体的な総額をイメージすることができます。
主な仕様
モデル i-smart
(アイスマート)間取り コンパクト4LDK 建物面積 109.1㎡ (33坪) 契約 2017年 建物本体の坪単価 69.1万円 建物本体+業務諸費用・工事費
+オプションの坪単価79.1万円 建物総額(太陽光システム含む)
の坪単価90.4万円
あくまでネットの情報は安いように見えて、最低ラインの金額であり、オプションを追加すると金額は上がってしまうことがわかります。90万~100万円近くまになってくると、高級住宅の部類です。決して、安いとは言えません。
施主の例:あつぎり(Atsugili Blog)
一条工務店のアイスマート(2階建て・32坪)に住宅ローン4,350万円の返済に励む、30歳サラリーマンのあつぎりさん。彼は一条工務店のリアルな生情報を届け、読者の生活を豊かにするブログを運営しています。
記事では、実際の坪単価は想定していた以上に費用がかかったことと、その理由について紹介してくれています。
出典:Atsugili Blogあつぎり一条工務店が公表する坪単価が「60〜80万円」ということは、比較的リーズナブルな価格帯であると言えます。しかし、実際にはオプションや諸経費、付帯工事、外構工事などが含まれると、坪単価は100万円前後になるという点に注意が必要です。
具体的な例として、アイスマートの本体工事費が「坪単価73万円」とされていますが、実際に計算するとなんと「103万円」という結果になります。つまり、実際の坪単価は公表されている価格よりも30万円も高くなるのです。
この差が生じる理由は、いくつかの要素が関与しています。まず、太陽光システムの導入により、230万円のコストがかかり、それが坪単価の上昇に寄与しています。また、ベタ基礎や照明設備、網戸、電気工事などはオプションとして必須費用が含まれるため、坪単価が高くなる要因となっています。さらに、ハイドロテクト、カップボード、食洗器(深型)といったオプションの採用率が90%であり、これらのオプションも坪単価の上昇に寄与しています。
そして、坪単価が100万円になる最大の原因は、一条工務店の充実した標準仕様です。全館床暖房やタイル外壁、ロスガードなど、多くの設備が標準仕様に含まれており、これらの導入コストが坪単価に反映されているのです。
一条工務店の坪単価は公表されている価格よりも高くなる要素が多くありますが、その分、充実した設備や仕様が提供されるという利点もあります。購入を検討する際には、坪単価だけでなく、含まれる設備やオプション、建物の品質などを総合的に考慮することが重要です。
主な仕様
モデル i-smart(アイスマート) 家の特徴 2階建て 建物面積 105.8㎡ (32坪) 住宅ローン 4,300万円 ∟ 建物本体 2,400万円 ∟ 太陽光 230万円 ∟ オプション 180万円 ∟ 諸経費 45万円 ∟ 付帯工事 120万円 ∟ 外構工事 165万円 ∟ その他 270万円
赤兎馬(せきとば)さんと同じように、公開されている坪単価では、家を建てることができないということを教えてくれています。安く見えていた坪単価は、様々なオプションがない最低価格の認識でいた方がよさそうです。
施主の例:すみこ(すみこの巣)
すみこさんは、全国転勤があり、約2年おきの転勤が定年まで続く転勤族の子育て家族です。お互いの実家が遠く、マイホームを買うことは無理と思っていました。しかし、後悔しないためには今買わなければならないという思いから、知識のない状態からドタバタと1年半かけてマイホームを購入しました。転勤族でもマイホームを手に入れることができるという体験を通じて、読者の希望を抱かせるブログを運営しています。
建物本体の価格に1.4倍の3,100万円が実際にはかかったそうです。
その理由は、やはりオプションにありました。
出典:Atsugili Blogすみこ一条工務店の坪単価が92万円という金額について、高いと感じる方もいるでしょう。通常、一条工務店の坪単価は60万円くらいと言われていますから、その差は大きいですよね。
しかし、実際にはこの金額は一条工務店に支払った総額であり、一般的に言われている坪単価とは異なる点に注意が必要です。すみこさんの場合、この金額には地盤改良工事に約80万円(税込み)と太陽光発電システム(10.29W)に184万円(税込み)という大きな費用が含まれています。もし地盤改良工事や太陽光発電システムを除外した場合、建物本体の工事価格だけで考えると、2,800万円(税込み)となります。
建物を建てる際には、坪単価だけで判断するのは注意が必要です。坪単価はハウスメーカーによって計算方式が異なるため、同じ坪単価でも含まれる内容が異なることがあります。
主な仕様
モデル i-smartⅡ(アイスマートⅡ) 家の特徴 2階建て 5LDK 建物面積 112.4㎡ (34坪) 設備 さらぽかなし
太陽光発電システムあり
すみこさんも同じように、最初に自分が把握できていた坪単価の金額目安と、実際にかかった金額と違ってショックが大きいようでした。そして、坪単価の計算方法がハウスメーカーによって違うため、注意が必要とのことを話しています。
ここまで3人の施主のブログを見ると、坪単価60万~80万円前後だと考えていたのに、実際には90~100万円ほどかかっていたことがわかってきました。
そして、共通するのは全員が太陽光発電システムのオプションを追加しています。屋根と一体型である一条工務店オリジナルの太陽光発電システムは、屋根を無駄なく有効活用できるので大容量の発電ができると人気です。
一条工務店には、こうした魅力的なオリジナルのオプションが複数あります。ついどれも導入したくなってしまい、気づいてみるとあっという間に予算オーバーになってしまうようです。
家の予算計画には、必ずオプション追加分も考慮しておきましょう。 ネットで公開されている坪単価や、今回の記事でも記載されている坪単価は最低基準として捉えることが大事です。
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一条工務店はどの商品でも坪単価は同じなのか?
ここからは、一条工務店の各商品ごとの坪単価を紹介します。 一条工務店では、幅広い商品ラインナップがありますが、それぞれの商品において同一の坪単価は存在しません。商品ごとに独自の特徴により価格が異なるため、それぞれを詳しく紹介します。
一条工務店の平均坪単価は79万円と冒頭で紹介しました。
しかし商品ブランドごとでは、それぞれ変わってきます。今回は坪数40坪で本体工事費と建築総額を計算しました。
商品ブランド | 平均坪単価 | 本体工事費 | 建築総額 |
GRAND SMART (グラン・スマート) | 65万円 ~90万円 | 2,600万円 ~3,600万円 | 3,467万円 ~4,800万円 |
GRAND SAISON (グラン・セゾン) | 65万円 ~85万円 | 2,600万円 ~3,400万円 | 3,467万円 ~4,533万円 |
i-smart (アイ・スマート) | 60万円 ~80万円 | 2,400万円 ~3,200万円 | 3,200万円 ~4,267万円 |
i-cube (アイ・キューブ) | 55万円 ~70万円 | 2,200万円 ~2,800万円 | 2,933万円 ~3,733万円 |
SAISON (セゾン) | 60万円 ~80万円 | 2,400万円 ~3,200万円 | 3,200万円 ~4,267万円 |
SAISON(セゾン) Aタイプ | 50万円 ~65万円 | 2,000万円 ~2,600万円 | 2,667万円 ~3,467万円 |
Brillart (ブルアール) | 60万円 ~70万円 | 2,400万円 ~2,800万円 | 3,200万円 ~3,733万円 |
円熟の家「百年」 | 65万円 ~75万円 | 2,600万円 ~3,000万円 | 3,467万円 ~4,000万円 |
GRAND SMART(グラン・スマート)の坪単価
GRAND SMART(グラン・スマート)の坪単価は、65万円~90万円程度です。
GRAND SMART(グラン・スマート)は、「グラン・セゾン」の洗練されたデザイン性と「アイ・スマート」の高性能が融合した住宅です。外断熱と内断熱の組み合わせによる「外内ダブル断熱構法」を採用し、超気密・超断熱の構造を実現しています。さらに全館床暖房や省エネ性能の高さが特徴であり、自給自足の生活や余剰電力の活用も可能です。
GRAND SMART(グラン・スマート)は、洗練されたデザインと快適な環境を組み合わせた優れた住宅です。
GRAND SAISON(グラン・セゾン)の坪単価
GRAND SAISON(グラン・セゾン)の坪単価は、65万円~85万円程度です。
GRAND SAISON(グラン・セゾン)は、華麗で重厚なデザインと多彩なインテリアスタイルが特徴です。外壁タイルやアクセント要素により、風格のある佇まいが醸し出されます。さらに、MELLOW BROWN、JAPAN NATURAL、BLOSSOM WHITE、COMFORT GREIGEなどのインテリアスタイルから選ぶことができます。また、地震に強い「夢の家I-HEAD構法」を採用し、デザイン性と構造の両立を実現しています。
GRAND SAISONは、上質な住まいを追求する人々に快適で魅力的な住空間を提供します。
i-smart(アイ・スマート)の坪単価
i-smart(アイ・スマート)の坪単価は、60万円~80万円程度です。
i-smart(アイスマート)は、高い気密性と断熱性によりエネルギー効率が高く、電気代を抑えられます。外壁の耐久性の高さやメンテナンスの不要性も魅力で、子育て世帯にとって経済的な利点があります。また、外内ダブル断熱構法による優れた断熱性とシンプルで飽きのこないスマートデザインも特徴です。
i-smartは快適な住環境とエネルギー効率の両立を実現し、幅広い世代に人気のある住宅です。
i-cube(アイ・キューブ)の坪単価
i-cube(アイ・キューブ)の坪単価は、55万円~70万円程度です。
i-cube(アイ・キューブ)は、ツーバイシックス工法を採用し、地震時のダメージを軽減するツインモノコック構造が特徴です。耐力壁は建築基準法の5倍の強度を誇り、高い耐震性を実現しています。
また、業界トップクラスのエコ性能も特筆されます。外内ダブル断熱構法や防犯ツインLow-Eトリプル樹脂サッシなどが標準装備され、省エネ性を高めています。内装には石面調ボーダータイルや高耐久フローリングが採用され、豪華さと耐久性を両立しています。
i-cube(アイ・キューブ)は耐震性、エコ性能、内装の品質にこだわった住まいを提供します。
SAISON(セゾン)の坪単価
SAISON(セゾン)の坪単価は、60万円~80万円程度です。
SAISON(セゾン)は、ヨーロピアンデザインに特化した注文住宅です。AタイプとFタイプの2つのスタイルがあり、それぞれ異なる特徴を持ちます。Fタイプは格調高いヨーロピアンスタイルで、天然木やレンガタイルの使用など、本格的な木造住宅の豪華さが特徴です。
また、セゾンは地震に強い「夢の家」モノコック構造を採用しており、耐力壁や剛床などの配置により安全性を高めています。さらに、高性能な断熱材と防犯性の高いサッシを備えており、快適で安全な住まいを提供しています。セゾンはヨーロピアンスタイルの豪華さと地震や環境への配慮が特徴的な住宅と言えます。
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一条工務店で家を建てるときの主流の大きさと費用感
これまでの坪単価に基づいて、実際に家を購入する際の費用について具体的に見ていきたいと思います。ここでは、一条工務店のオーナーが建てる平均的な坪数を元に、本体工事費を算出し、さらに建築総額に土地代を加えたおおよその費用をご紹介いたします。
一条工務店の建築総額と土地代
坪数ごとの平均坪単価が79.0万円である場合、家の本体工事費と建築総額を計算いたします。 家の本体工事費は、坪数×坪単価により算出されます。また、別途工事費や諸費用は建築総額の約25%程度を考慮して計算されます。
各坪数ごとの一条工務店の本体工事費と建築総額(坪単価 79.0万円計算)
延床面積の坪数 | 本体工事費 | 建築総額 |
25坪 (約83㎡) | 1,975万円 | 2,633万円 |
30坪 (約99㎡) | 2,370万円 | 3,160万円 |
35坪 (約116㎡) | 2,765万円 | 3,687万円 |
40坪 (約132㎡) | 3,160万円 | 4,213万円 |
45坪 (約149㎡) | 3,555万円 | 4,740万円 |
50坪 (約165㎡) | 3,950万円 | 5,267万円 |
仮に40坪の家を建てようとした場合、建築総額は4,213万円程になります。
さらに、土地代も考慮する必要があります。土地を既に所有している場合を除き、新たに取得することを前提に考えます。土地代は、建築総額に加えて、その金額の30%として計算されます。このようにして、建築と土地の合計費用を算出します。
坪数ごとの建築総額と土地代
延床面積の坪数 | 建築総額 | 土地代 | 建築総額+土地代 |
25坪 (約83㎡) | 2,633万円 | 1,129万円 | 3,762万円 |
30坪 (約99㎡) | 3,160万円 | 1,354万円 | 4,514万円 |
35坪 (約116㎡) | 3,687万円 | 1,580万円 | 5,267万円 |
40坪 (約132㎡) | 4,213万円 | 1,806万円 | 6,019万円 |
45坪 (約149㎡) | 4,740万円 | 2,031万円 | 6,771万円 |
50坪 (約165㎡) | 5,267万円 | 2,257万円 | 7,524万円 |
建築総額と土地代を併せて一条工務店で35坪の家を建てようとすると、
6,019万円が必要になることがシミュレーションでわかりました。
なぜ一条工務店の坪単価は上がり続けるのか?
一条工務店の坪単価は年々上昇傾向にあります。 ブロガーのすみこさんは、自身が一条工務店で家を建てた際の坪単価の推移を以下のように紹介してくれています。
出典:Atsugili Blogすみこ一条工務店の主力商品「アイスマート」の坪単価の推移は、
2011年:約52万円
2018年:約57万円
2021年:約67万円
2022年:約70万円といった具合で年々上昇していっています。
ここ10年間で坪単価15万の値上げです。
なぜ毎年のように坪単価が上昇しているのか。その理由は以下のような要素が考えられます。
建材や労働力の価格上昇
建材や労働力などの原材料や人件費が上昇していることにより、建築にかかるコストが増加しています。これに伴い、一条工務店が提供する住宅の価格も上昇している可能性があります。
高品質な仕様や設備の追加
一条工務店は高品質な住宅を提供することで知られており、新しい技術や設備を取り入れることによって品質の向上を図っています。これには追加のコストがかかり、坪単価の上昇につながる場合があります。
地域の需要と供給のバランス
一条工務店の人気や需要の増加により、需要と供給のバランスが傾き、価格競争が起こりにくくなる可能性があります。これによって、坪単価が上昇する傾向が生じることがあります。
これらの要素が組み合わさり、一条工務店の坪単価が年々上昇している要因となっています。ただし、具体的な坪単価の変動には地域や時期による影響もありますので、詳細な情報については一条工務店の公式情報や相談窓口にお問い合わせいただくことをおすすめします。
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一条工務店の坪単価を安く抑える6つの方法
高騰している一条工務店の坪単価ですが、一条工務店で家を建てた施主のブログから、実際の経験談を見ていくと、金額を抑えるためにできることは複数あります。
勤めている会社が一条工務店と提携している場合、建物の本体工事費に2〜3%の割引が適用されます。この割引を活用すれば、総額を抑えることができます。また、一条の家に住んでいる方からの紹介制度を利用すれば、展示場来店時にQUOカード500円分をもらえます。さらに、契約すると20万円相当のオプションが無料になります。さらに、親族(2親等)に一条で家を建てた方がいる場合、建物の本体工事費に1.5%の割引が適用されます。この割引を利用すれば、費用を節約することができます。
一条工務店では特別キャンペーンを実施しており、一部の設備やオプションが無料になることがあります。例えば、スマートキッチンや浴槽変更、ナノイー発生機、グランドカップボードなどが無料になる場合があります。キャンペーン情報を確認し、お得な特典を活用しましょう。
また、一条工務店の工場見学で行われる「住まいの体験会」に参加すると、抽選会に参加できます。当選すれば、10万円相当または20万円相当のオプションが無料になります。さらに、標準仕様の設備を見直し、不要なものを減らすことで建築コストを削減できます。ただし、標準仕様には多くの高級設備が含まれており、一部の設備は減額オプションの対象外ですので、注意が必要です。
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一条工務店の坪単価のまとめ
一条工務店の坪単価は、約79万円となっています。特徴的な点は、最初からモデルハウスと同等の仕様が標準仕様として実現されていることです。これにより、モデルハウスのような理想の家を標準仕様で手に入れることができます。また、一条工務店は世界最大の工業化住宅工場を保有し、安心安全な建築部材の生産を行っています。これにより、高品質な住宅を提供することができます。さらに、興味深いことに、一条工務店は広告宣伝活動にあまり力を入れていませんが、その住宅性能の高さが数々の賞を受賞し、高い評価を受けています。
これらの理由により、一条工務店は多くの人々に選ばれており、その人気が坪単価にも反映されています。ただし、実際にはオプションの追加などで予算を大幅に超えることもあるため、注意が必要です。
坪単価のベース金額は約79万円から始まりますが、オプションの追加を考慮すると90万円から100万円近くになることも想定しておくべきです。一条工務店で家を建てた施主の中には、予算オーバーで後悔するケースもありますが、金額以上の価値を感じ、満足している人々も多く存在します。
最終的な選択をする前に、資産計画を十分に検討し、一条工務店で夢のマイホームを手に入れることを検討しましょう。
住宅ローン破綻しないための資金計画と対策とは
最近、住宅ローン破綻が増加していることをご存知でしょうか?コロナ禍による収入減少が原因で、多くの人々が住宅ローンの返済に困難を抱え、破綻してしまっています。
この問題の背景には、家の購入に過度な費用をかけていることが挙げられます。住宅ローンの借入金額を年収の7~8倍に設定し、限度額いっぱいまで借り入れてしまうと、将来的に返済に苦しくなり、経済的な負担が増える傾向があります。住宅ローンに詳しいファイナンシャルプランナー(FP)の書籍を参考にすると、年収の5倍までを理想的な借入金額として提案しています。
年収の8倍もの金額を借りると、途中で家系が破綻し、教育ローンや奨学金で子どもを進学させざるをえないことも少なくありません。教育費を減らして住宅ローンを返し終わったとしても、今度は老後資金が不足して「老後破綻」が待っています。
出典:最新版 住宅ローン 借り方・返し方 得なのはどっち?
重要なのは、将来の収入や生活費などの予測を考慮し、適切な範囲で住宅ローンを計画することです。財務面や家計管理に詳しい専門家のアドバイスを受けながら、賢明な判断をすることが重要です。自分に合った住宅ローンの選択と計画をすることで、将来の破綻リスクを最小限に抑えることができます。
建築総額と土地代の費用は、年収の5倍までを目安に借り入れることが一般的です。このポイントは一条工務店に限らず、他のハウスメーカーでも同様です。ハウスメーカーを選ぶ際には、家の購入費用だけでなく将来に必要な資金についても考慮する必要があります。
将来の設計やマネープランに不安を感じた場合は、LIFULL HOME’S 住まいの窓口に相談してみることをおすすめします。LIFULL HOME’S 住まいの窓口では、さまざまな相談に対応しています。
住宅の予算診断だけでなく、教育資金や老後資金など、住宅購入以外のライフプランについても気軽に相談できる場所があります。自宅からでも土日や夜間に利用できる無料相談サービスです。
お金に関する悩みや不安を抱えている方は、ぜひ一度相談してみてください。専門のアドバイザーが親身になってサポートし、適切なアドバイスを提供します。将来の不安を軽減し、理想の住まいと充実した生活を実現するための一歩を踏み出しましょう。